TOEICという試験自体は知っているけど、まだ受けたことのない方。
就職や仕事で使うためにこれから勉強を始める方。
模試から始めるTOEIC学習の進め方
私が今からTOEICの勉強を始めるなら、この手順でやります。
- TOEICの全体像を知る
- 時間を測って模試を解く
- 強化したいパートを勉強する
- 2で解いた模試を再度解く(+復習をやりこむ)
- 以下、③~④を繰り返す
なぜ模試から始めるのか?
理由は、試験の全体像を知る+自分の現在地を確認するためです。
資格試験の勉強法にはいろいろなやり方があります。
教科書を一通りやってから、模試を解くという、学校の授業のようなパターンもやり方としては間違いではありません。むしろ、王道。
しかし、私は、概要(大問や試験時間)を確認したら、いきなり模試を解きます。
これは特にTOEICに限った話ではなく、他の資格試験でも同様。
理由は、目標点とのギャップ、苦手分野がわかっていた方が効果的に勉強がすすめられるからです。
- 全体像を知る
- 現在地を知る
全体像を知る
時間を測って模試を解くことで、大問数や、出題形式、時間配分などが実感できます。
例えばリスニングなどは、
などと、わかります。
よく言われるリーディングは時間が足りない。というのも、どの程度足りないのかを実感できます。
(いや、これ、よく聞くけど、ほんとに足りないんですよ。Part7の後半、全く目を通せなかったとか普通にあり得ます)
試験についての口コミや説明を読めば書いてあることも多いのですが、やってみて実感するほうがよりリアルに感覚がわかります。
現在地を知る
模試を解くことで、自分の得意・苦手などもわかります。
- リスニングが聞き取れない
- 選択肢の単語がわからない
- 意外と文法は解ける
などなど。
それに応じて自分が強化すべきところもわかります。
具体的な勉強の進め方
①時間を測って模試を解く。
まずは時間を測って模試を解きましょう。回答後は丸つけして点数を出しておきます。
ノー勉で勉強したら、点数が悪いのは当たり前です。ただの測定なので、ここで凹んで立ち止まらないように!
おそらく、打ちのめされると思いますが、いきなり模試を解くなら点数が悪いのは当たり前ですので心配は不要。
目標に対して足りない部分が、あなたの伸びしろということですから。
本番に近いという意味では、公式問題集が一番ですが、少々割高ですし解説があっさりしています。
ですので、はじめは解説が丁寧なものからスタートするほうが、復習もしやすいしコスパがいいのでおすすめ。
私のおすすめは究極の模試シリーズ。
回答も丁寧&不正解選択肢の解説などもあり、納得しながら勉強できます
公式問題集はこちら
丸付け前におすすめしたいこと
回答の丸付けをする前にもう1つおすすめしたいのが、時間制限なしで問題を解いてみることです。
リスニングも何回も繰り返し聞いてもOKです。
これをすることによって、失点の原因が時間制限によるものか、英語力の問題かを切り分けることができます。
対策をするにあたっては、問題をはっきりさせることが重要。
自分が間違えるのは何が原因なのかを見定めましょう。
②苦手パートの強化
自分の苦手部分がわかったら、それを底上げする勉強をしていきます。
例えば…
- 全く歯が立たなかった →中学文法の復習から。
- 単語がわからなくて解けなかった →TOEIC用の単語強化
- TOEIC特有の問題が苦手→TOEIC のコツを知っておく。
この本は、点数のとりやすいところから勉強し、戦略的に点数をあげやすくするというコンセプト。
英語力があるけれども、TOEICに慣れていないために失点していることは、このような情報を知っているだけで点数が一気にあがることがあります。
③再度模試
①で解いた模試を再度解きましょう。
間違えてしまった問題は、なぜ間違えたのかを深堀りして、少しずつ正答率を上げていきましょう
④パート別勉強→模試を繰り返す
その後は繰り返しになります。
受験日に合わせて、苦手部分の復習をし、問題を解いて効果を確認する。やること自体は、割とシンプルです。
TOEICはテクニックで点数がとれるってホント?
TOEICに対して、試験テクニックで点数がとれると、批判されることがあります。(空所の前後のみ見て回答するなど)
個人的には、テクニックだけで点数がとれるのは~800点くらいまでだと思います。
もちろん知らないよりは知っていたほうがいいことが多いですし、試験形式に慣れているほうが点数はあがります。
しかし、さすがにテクニックだけで900点をとれるほど甘くないです。
大事なのは、あなたが、TOEICをどう使いたいか次第。
昇進、就職のために高得点が必要
→点数を重視する場合、テクニックでもいいので、短期集中して、目標点をとりましょう。英語力は後からでも間に合います。
英語力全般の強化のために使用したい。
→ TOEICででてくるトピックはビジネスに偏っています。
また、インプットのみのため、アウトプットが弱くなる傾向も。
時間はかかりますが、他の教材などやオンライン英会話なども合わせて使いましょう。
現在の英語力を測る目安にしたい
→ TOEIC対策なしで受験しましょう。
TOEICの点数の精度はかなりよく、優秀なスケール。
信頼できる模試(公式問題集など)なら、受験せず模試のみでもOKです。
英会話力をあげたい
→瞬間英作文と英会話をおすすめします。
TOEICはインプットが中心になるので、遠回りになってしまいますが、基礎力強化になります。
合わせてTOEIC Speaking & Writingの受験も検討してみましょう。
4技能がバランスよく高まりますよ。
まとめ
- まずは模試をといて現在地をする
- 対策をとるのに、目標とのギャップと自分の苦手を把握することが重要
- 時間を測らずに問題を解いて、原因の切り分けをしよう
- 苦手分野に応じた勉強をしていく
- テクニックは知っておいたほうがいいが、900点はテクニックだけでは厳しい
- TOEICを受験する目的に応じて勉強法も工夫しよう