Google翻訳などの翻訳ソフトを使って、英語でコミュニケーションをとっていると、うまく伝わらなくて悩むことありますよね。
先日、英語メールを修正してほしいというお願いがありました。
自分で英作文をしたのではなく、日本語で書いたもの →Google 翻訳で英語化したものでした
基本的には、日本語から英語に置き換えてあるので、ある程度意味は伝わるだろうなという印象。
ただどうしても、誤解を招くかもしれない、うまく伝わらないかもしれない。
これはうまく伝わらないかも
というポイントがいくつかありました。
そこで、この記事では、翻訳ソフトで作った英語メールが伝わりにくい理由とその対処法を書いていきます。
- 翻訳ソフトを使って英語メールを書いているが、うまく伝わらない
- 返信が求めているものと違う
本記事の内容
翻訳ソフトのメールが伝わりにくい理由
翻訳ソフトの性能自体はは飛躍的に向上している
翻訳ソフトと言えば、一番有名で使われているのは Google 翻訳。
実際
このようなケースで、一番最初に思いつくのは、Google 翻訳。
Google 翻訳は、数年前から学習のアルゴリズムを変更し、飛躍的に精度が向上してきました。
ですので、日本語を Google 翻訳でそのまま英語にしても、ある程度意味は通じると思います。
ただし、やはりまだ完璧ではありません。
うまく伝わらなかったり、誤解を招いてしまうような部分があります。

Google翻訳で書いたメールは、なぜ伝わらないのか
では、なぜ日本語→英語の翻訳ソフトでは伝わらない英語になるのか?
私が考える理由は以下にあります
- 文章の(構成)が、日本語と英語で異なる
- 日本語の丁寧さは、曖昧な依頼になりがち
- 日本語は、主語や目的語を省略する傾向がある
日本語と英語の文章は構成が異なる
私が
確認してください
と言うメールを見て一番最初に感じたことが構成です。
理由や背景、などを説明して、その中に依頼ごとを含ませているようなものだったんだすね。
ですので、相手に何をしてほしいのかが伝わりにくいと感じました。
ですので、結論を先に持ってくるように書き換えて、文章も箇条書きなどに修正しました。
- 英語メールも結論(相手への依頼)から書く。
- 理由はそのあとに続けて書けばよい
日本語の丁寧さは曖昧な依頼になりがち
普段はそれほど意識していないかもしれませんが、日本語では、「やってください!」と直接頼まない傾向があります。
例えば、
「機械の調子が悪いようです」
などと伝えて、
相手から
「見てみましょうか?」
「交換しましょうか?」
「この対策をとってみてください」
などの言葉を待ってしまうことはありませんか?
このような表現では、英語では伝わりにくいです。
相手に空気を読むことは求めず、
~してください。
とはっきり書いた方がベター。
例)
こっち:○○が書いてありません。
相手:すべての事項は書かれてないこともあります。
これで、相手を責めるのはどうかなぁ。
書いてほしいのか、書いてないこと教えてほしいのか、書かれていない理由が知りたいのか、曖昧。
同じことを社内でやると、ある程度伝わるからまたややこしい。— Yomeko (@Yomekoron) March 14, 2020
また、相手に受け入れられない場合は、「No」とはっきり言われます。
日本だと、断る際も遠回しに言われるので、ちょっと慣れないかもしれません。
が、そういうものだと思って、素直に受け止めましょう。
依頼したいことは、はっきりと書く。
日本語は主語や目的語を省略する傾向がある
翻訳ソフトを使う際の、問題のひとつが主語や目的後の省略です。
英語は、文法上必ず主語が必要です。
もし、主語が書いていない場合、主語抜きで翻訳されて強めの命令文になってしまったり、自動で補われたりします。
(本来はI=私なのに、It=(物)になってしまったり。)
これでは、意味が違って取られることもあります。

伝わる英語メールを書く方法
ではどうすればいいのか。私の考える対応策は2つです。
- よく使うテンプレートを準備しておく
- 翻訳しやすい日本語を書いて、翻訳ソフトを使う
自分が良く使う例文テンプレートを持っておこう
伝わる英語メールをどう書くか。私の結論は例文(テンプレート)です。
特にビジネスメールの場合、ある程度内容は決まってきますよね。
何かを問い合わせる、依頼する、日程を調整する、発送の連絡をするなど。
それぞれに対し使う例文を集めておいて、主語や目的語だけ変えれば、Google翻訳に頼らなくでも、単語を調べるだけで英文が完成します。
もちろんテンプレートは、自由度が低いので同じような文章が並んだり、自分の言葉で伝えたいという場合にやりにくさを感じるかもしれません。
しかし、まず大事なことは、相手に正しく伝え、アクションをとってもらうことです。
自分の言葉で伝えて、それが相手に伝わらずミスコミュニケーションが起こるのでは、本末転倒でしょう。
せめてやって欲しい事を例文で誤解なく伝え、 残りは翻訳ソフトなどメリハリをつけて使いましょう。
元の例文の参照として、私が愛用しているのが Z会のビジネスEメール 表現集。 これは、英語を使う日本人向けなところがミソ。
例えば、
「いつもお世話になっております」:Thank you for your continued support.
などはネイティブのメールではあまり見ませんが、掲載されています。
ただ、私達日本人が書く場合、そのような冒頭の言葉がないとちょっと違和感があるじゃないですか。
そこは、多少不自然でも入れて書いてしまえばいいんだと思ってます。
ちなみに解説なしの例文だけなら、Z会のページから無料で見ることができます。
翻訳ソフトを使うなら、日本語から丁寧に
日本語をベースに翻訳ソフトで翻訳するなら、なるべく具体的に書きましょう。
ポイントは
- やってほしいことをはっきりかく。
- 状況を伝えるなら5W1Hを意識して書く
- 主語や目的語を省略しない
英語では、はっきりとお願いすることは失礼には当たりません。
逆に曖昧な伝え方をすると、相手を戸惑わせてしまいます。
日本人だと、あれしてくれ!これしてくれ!ってあまりはっきり言うのは、良しとされませんよね。失礼に当たるというか。
逆に英語だとはっきり言わないと伝わらないし、曖昧に言う方がNG.
な印象。サンプルが見たい。じゃなくて、見たいから送ってくれ。とかね。— Yomeko (@Yomekoron) March 14, 2020
特に気を付けたいのが、主語や目的語を省略してしまうこと。
ここがないと、翻訳時に間違った主語で補われてしまう場合があります。
また、これは賛否両論あるかもしれませんが、私はitなどの指示代名詞をあえて、固有名詞に書き換えることもあります。
自然な英語からは遠ざかりますが、誤解を防ぐをいう意味では有効です。
英語と日本語の違いは言葉だけではない
最後に書いておきたいのが、英語と日本語の違いは言語だけではないですよということです
英語が苦手だから伝わらないと思っていたけど、実際は英語(言葉)の問題ではないということもあります。
背景の違いがあるから、
言ってることは伝わるけど共感されない
→ アクションをとってもらえない
なんてことが普通に起こります。
例えば、
日本:顧客の立場が強い 相手:ビジネスパートナーは対等
などです。
「法律でこうなってるじゃないか」と言っても、相手の国の法律は全く違う考え方で作られているので、そもそも話が噛み合わないなんていうこともよくありますね。
これは、なんでもかんでも相手の文化に合わせるという意味ではありません。
- 自分はなぜそれが大切だとかんがえているのか
- 相手にどうしてほしいのか。それはなぜか
というのを伝えるということ。
そのためには、相手がなぜ共感しづらいのかという理由も知っておいた方が、有効なコミュニケーションが取れると考えています。
まとめ
翻訳ソフトをつかっても英文が伝わりにくい理由は、
- 文章の(構成)が、日本語と英語で異なる
- 日本語の丁寧さは、曖昧な依頼になりがち
- 日本語は、主語や目的語を省略する傾向がある
などのことがあるからです。
- よく使う英文をテンプレート化する
- 主語や目的語が明確な日本語をGoogle翻訳する
- 相手の文化や考え方の違いを理解する