社会人の平均勉強時間は6分?7分?実際の勉強時間と勉強内容は?[2022年統計結果]
- 社会人になってから忙しくて勉強している時間がない…
- みんなどのくらい勉強しているの?
- 何を勉強しているの?
昇進のための勉強や自己啓発の資格試験。
社会人になってから勉強をすると、なかなか勉強時間がとれない…ということに、驚きます。
不安になってくると、他の人がどのくらい勉強しているのか、ちょっと気になりますよね。
「社会人の平均勉強時間は、たったの6分」という数字があります。
6分?なら全然勉強してないじゃん。
と安心してしまっていませんか?
この社会人の平均勉強時間の真実は、少数の勉強している人と大多数の勉強していない人の平均をとった数字になります。
この「6分」という数字は、総務省による平成28年社会生活基本調査結果をもとにしています。
本記事では、社会人の勉強時間が6分という数字について、
- どうしてこんな短い数字がでてくるのか
- 実際に勉強している人は、どのくらいしているのか?
- どんな勉強をしているのか
を、書いていきます。
少数の勉強している社会人が、何をどれくらいやっているのかも、ちゃんとデータで出ていますので、解説しますね
[2022最新]社会人の平均勉強時間は7分に微増
2022.8.31 令和3年社会生活基本調査結果が発表され、最新情報では、社会人の平均勉強時間は「7分」となっていました。
あんま、変わってないですね
社会人の平均勉強時間は確かに6分だった
社会人にとって勉強する時間を確保することは容易なことではありません。
そんな中、興味を持った分野の学習やスキルアップのために時間を作る人もいますが、果たして社会人の平均的な勉強時間はどの程度なのでしょうか。
調査によると、実にその平均は6分という驚くべき数字が出ています。その結果について解説していきます。
社会人の平均勉強時間は6分か?
まず、社会人の平均勉強時間は6分というのが本当かどうか?ですが、答えは Yes です。
平成28年社会生活基本調査 によりますと、この通りです。
ここで、「学習・自己啓発・訓練」の定義を確認しておきます
「学習・自己啓発・訓練」 とは…
- 個人の自由時間に行うものを指し、学生の学業や、会社の研修などは含まれない。
- 目的が、知識・教養を高める、仕事に役立てる、転職・就職などの場合
- 趣味、娯楽としての読書、料理、絵画などは含まれない
つまり、主に仕事をしている人で、研修などを除いて自由時間に自主的にしている勉強時間は平均6分でした。
まあ…短いですよね…
注:
社会生活基本調査は調査票Aと調査票Bの2種類の異なる調査方法の調査票からなります。
6分のデータは調査票Aの数字になります
勉強時間に「平均」はあまり意味を持たない
しかし、ここには平均という考え方の落とし穴があります。
平均値は、全体の数字をまとめて慣らしてしまうため、実際の数字とかけ離れてしまうことが起こります。
数学的な話をするとややこしいことになりますので、例えで説明しましょう。
例えば…
ここに10人の社会人がいます。年収はそれぞれ以下の通り
320万, 230万, 390万, 550万, 450万, 480万,250万, 600万, 350万,1億
この10人の平均年収は約1,300万円です
これが平均値です。この数字どう思いますか?
1億の人がいるために全体値が上がっているんですね。
計算としては間違っていないけれども、実態とはすごくかけ離れているように感じませんか?
このように平均値は、真ん中の数を表しているわけではないため、実際を見る場合に不適切な場合があります。
話を、社会人の勉強時間に戻しましょう。
先ほどの年収の例と同じことが、勉強時間のデータでも起きてます。
行動率(実際に勉強している人の割合)から考えると、実際の社会人の勉強時間は、ほとんどが0分です。
勉強している人の時間と、勉強していない大勢の0分で平均をとるので、6分という中途半端な数字が出てくるんですね
つまり、先ほどの年収のように、実際とはちょっと違って見えるデータになってきます
実際に勉強している社会人の割合はどのくらい?
じゃあ勉強をやっている人はどのくらいなの?
ほとんどの人が勉強時間0分だとしたら、勉強している人はどのくらいいるんでしょうか?
この数字は「行動者率(実際に行動をしている人の割合)」として数字がでています。
20人に1人以下!少なっ!
でも、あなたの周りを見渡してみるとどうでしょうか?
平日の仕事残業がある中で、帰宅後や出社前に勉強している人、どのぐらい思い当たりますか?
Twitter やオンラインコミュニティなどで出会う人たちを見ていると、みんなすごく勉強していると感じますが、現実の会社や日常生活では自主的に学んでいる人は少ない印象です。
(注:勉強時間の行動者率は調査票 A と B の数字が結構違いました。(Aは35%程度)
これはデータの取り方によるものと予想されますが、本題からずれるので、詳細は本記事では省きます)
社会人で勉強している人の、勉強時間はどのくらい?
では、その行動している人達はどのくらい勉強しているのでしょう。
これは「行動者平均時間」という数字で出てきます。
行動している人達だけの時間で平均をとっているので、より現実的な数字がでてきます。
つまり、「社会人の平均勉強時間は6分」の実態は以下のようになります
社会人の勉強時間が短いのではなく、勉強している人としていない人での差がすごいというのが、この調査の実際のところになると思います。
勉強している社会人はどんな勉強をしているの?
ちなみに、勉強をしているとこたえた人達はどんな勉強をしているのでしょうか?
これについても、調査結果の中にありました。
学習・自己啓発・訓練(学業以外) の内容
1位:パソコンなどの情報処理 (MOS・プログラミングなど)14.3%
2位:商業実務・ビジネス関係(簿記・商業実務・ビジネス英語)11.7%
3位:英語 10.7%
つまり、IT・お金・英語です。
どれも転職活動や仕事にも活かせますし、プライベートにも役立ちますよね。
私も勉強してスキルアップしたいな…
何かスキルアップしたいけれども何からはじめていいか分からない方は、まずはIT・簿記・英語から始めることをおすすめします。
まとめ:少数派の勉強している社会人になろう
さて、ここまでいろいろなデータを見てきました。
- 社会人の1日の平均勉強時間は6分
- 勉強時間が短いのではなく、そもそも勉強している人が少ない
- 実際に勉強している人の割合(行動者率)は5%以下
- 勉強している人の時間(行動者平均時間)は150分
勉強時間は差が大きく、勉強している人が圧倒的に少ない状態。
つまり、勉強することで大きな差をつけられるのです。
【結論】社会人だからこそ、勉強しましょう!
社会人にとって勉強が重要であることは明らかです。
現在の不安定な時代では、自分の力を磨くことが最善の策です。
勉強を習慣にしてスキルアップし、自分の市場価値を高めましょう!
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