やり直し英語から、TOEICで600点を越えるための勉強法

これから TOEIC の勉強を始めるあなた。
何から勉強したらいいか、悩んでいませんか?
TOEICを受験するならまず最初のターゲットは600点。
この記事では、これからTOEIC の勉強を始める方のために、なぜ600点を目指すのかとTOEIC600点を取るための勉強法を説明していきます。
この記事読むことで、TOEICの600点をとるまでの道筋や勉強時間が分かります。
TOEICテスト対策なら
TOEIC 600点ってどんな点数?

TOEIC 600点はおおよそ高校英語レベル。
最初に600点を目指す理由は、英語力があるとみられる一つのボーダーが600点だからです。
600点を取得すると、以下のようなメリットがあります。
- 一定の英語力があると見なされる
- 履歴書に点数を書け、転職で有利になる
- 企業内で評価される
一定以上の英語力があると見られる
TOEIC の2021年度受験者の平均点は公開テスト611点、IPテストでは498点でした。
【2021年 TOEIC L&R 受験者の平均スコア】
リスニング | リーディング | 合計 | |
公開テスト | 331 | 279 | 611 |
IPテスト | 279 | 219 | 498 |
数字引用元:TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2022
平均点はこれまでよりも高い印象がありますね。
(参考:2019年の公開テスト の平均スコア 588点)
今の感染症の状況では受験を控えている方も多いです。
そんな中でも受ける理由がある方が受験しているので、受験者のレベルが上がっているのかもしれません。
それでも600点を取得することによって一定以上の英語力があるとみなされます。
そもそもTOEICを受けている時点で、英語に関心があり、英語に抵抗がないという層だということ。
そこで平均点をとれるということは、全体でみれば英語力があると判断されます。
履歴書に点数を書け、転職で有利になる

一般的に、履歴書にかけるスコアの目安が600点以上です。
外資系や英語メインで使う海外営業などになってくると、600点では少し足りません。
しかし、
- 通常業務の中でサプライヤとのやり取りのみ英語を使う
- 問い合わせや注文などで定型の英語を使う
などという場合は、600点~と書かれている求人が多いです。
企業内で評価される
600点を超えると企業内でも評価されます。
少し前のデータにはなりますが、TOEICを実施しているiibcの英語活用実態調査(2019)において、企業・団体が求めるTOEIC®Programスコアの結果がありました。
昇進・昇格については、以下の結果になっています。
【要件・参考とするTOEICスコア(平均)】
係長・主任 | 課長 | 部長 | 役職 |
515 | 530 | 565 | 600 |
まだまだ日本人全体の英語力はそれほど高くはないので、600点でも周りと比べて英語力が高いと評価されるようになります。
TOEIC600点に必要な戦略

TOEIC600点の点数配分
TOEIC では一般的にリーディングよりもリスニングの方が点数が高くなります。
ですので600点であれば、ざっくりリスニング350点、リーディング250点くらいがスコア目安。
リスニング | リーディング | 合計 |
350 | 250 | 600 |
もちろん人によって得意不得意がありますので、リーディングの方がスコアが高いということもあるでしょう。
重要なのは、これらを知っておくこと。
- リスニングとリーディング両方で6割をとる必要はない
- 合計でスコアが600点以上になればいい
- リスニングの方が点数があがりやすい
そして自分のスコアと照らし合わせて、どのパートに力をいれるかを考えることです。
600点取得に必要な勉強時間はどのくらい?
TOEIC 600点を取るのに必要な時間は約200~300時間。
1日に1~2時間勉強して3ヶ月~半年ですね。
これを長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれですが、なるべく短い期間でスコアアップしたい方は1日あたりの勉強時間を増やしましょう。
すきま時間も活用してたくさん英語に触れておくと、耳も英語に慣れてきます。
点数の上がりやすい所から勉強していく
TOEICはリスニングで4パート、 リーディングで3パートの、計7パートありますが、点数の上げやすさはパートによって異なります。
TOEIC は全部で200問。
比較的簡単なPart2の応答問題でも、時間がかかる長文のPart7でも1問は1問です。
(厳密に言うと問題の正答率によって微妙な調整が入る特殊な採点をしているのですが、ややこしくなる上に大勢に影響はないので省きます)
ですので、まず点数を上げやすいパートから正答率を上げてスコアを稼いでいくのが正攻法。
パートごとの点数の上げやすさの目安は以下の通りです。
【各Partでの点数の上げやすさ】
Part1 | Part2 | Part3 | Part4 | Part5 | Part6 | Part7 |
普通 | 上げやすい | 難しい | 難しい | 上げやすい | 普通 | 難しい |
TOEICで600点を取るための勉強法

では600点を取るにはどのような勉強をすればいいのでしょうか。
【600点をとるために必要な力】
基礎英語力 + TOEIC 力
基礎英語力を高めれば、 TOEIC600点は取れます。
しかし、より効果的なのは基礎英語力をあげる+ TOEIC力をつけること。
このTOEIC力がついていれば、ただ英語ができる状態よりも有利に得点することができます。
まずは基礎英語力から。600点取得に必要なベースとなる英語力は以下の3つ。
- 中学英語力
- TOEIC単語力
- TOEIC文法力
まずは中学英語を復習する
と意気込んでいるあなた
もし英語をすっかり忘れてしまって1からのやり直しであれば、いきなり TOEIC の勉強に手をつけるのは遠回りです。
まずは中学英語の復習をしましょう。
と思われるかもしれません。
しかし、英語をすっかり忘れている状態でいきなりTOEIC の問題を解き、解説を読んでも、なかなか理解することができません。
急がば回れ。まずは中学の英語の単語と文法を復習しましょう。
こちらの教材を1冊やって間違えたところを復習すれば、基礎力がつきます。
600点向け:英単語の勉強法

TOEICの600点を目指すなら、いきなり難しい単語を覚える必要はありません。
まずは、頻出の基本単語から覚えていきます。
TOEIC試験は900点以上取るような上級者も、初めて受けるような初心者も同じ問題を解きます。
ですので、問題を解く中に非常に難しい英単語が混じっているのが普通。
でも、900点レベルの英単語は出てくる頻度も低いし難しいので、それも含めて全部覚えようとするのは効率が悪い。
ですので、600点を目指すならまずは600点レベルの英単語に取り組みましょう。
おすすめは王道のTOEIC単語集。金のフレーズです
もし、試し読みをしてみて少し難しいなと感じるようであれば、 一段階レベルを落とした銀のフレーズもあります。
何冊もやるのではなく、1冊をやりこみましょう
600点向け:文法の勉強法
TOEICの文法は主にPart5と6にて出題されます。
しかし、文法力がつくことで、リスニング力やPart7の長文読解力もアップします。
TOEICの文法問題はパターンがありますので、品詞・時制などよく出るものはしっかり押さえておくと確実にスコアがあがるでしょう。
教材で有名なのはTEX加藤先生の”文法問題 でる1000問”。しかし、かなりのボリュームで初心者向けではありません。
ですので、まずは600点レベルの文法問題から始めることをおすすめします。
Kindle Unlimited会員の方は読み放題対象のこちらの本もおすすめ
TOEIC のテクニック本は一冊読んでおく

上記の基礎英語力に加えて大切なのが TOEIC のテストの対策をすること。
テストにはそれぞれ決まった出題形式があり、 よく出る問題の傾向があります。
それを知っているか知らないか、事前に分かった上で対策しておくか否かでスコアが変わってきます。
あなたが完全に英語力のみを測定したいのであれば、TOEIC対策は無視してそのままテストを受けましょう。
でも5点でも高いスコアを取りたいと思っているのであれば、テクニックは押さえて対策をしておいて損はありません。
TOEICの問題傾向を知って対策をするのは、いわばTOEIC界の常識。
あなただけでなく、同じく受験をするライバルの皆さんもTOEIC の傾向と対策を実施しています。
傾向が決まっているので、1冊やれば十分です。
基本的なことだけ最初に知っておけば、後は問題を解くうちにだんだん慣れてきます。
最新の公式問題集を1冊やる
TOEIC受験で必須なのが公式問題集を解くこと。
公式問題集はたくさん発刊されていますが、必ずその中で一番新しいものを買いましょう。
問題の傾向が徐々に変わってくるので、TOEICにおいては新しいものが正義です。
2022.10.19 発売 =TOEIC 公式問題集9=
TOEICを受けるなら、必ず解くのが公式問題集。
古いものは問題傾向やリスニングのナレーターが違うこともあるので、最新の公式問題集9を使いましょう。
今の試験に最も傾向が近く、スコアアップにつながります。
TOEICの公式問題集は制限時間あり・なしで解く
公式問題集を解く時は、以下の手順でやります。
- 2時間を計って解く
- (1回目の採点はせずに)時間無制限で解く。リスニングもリピートしてOK
TOEICは時間勝負のテスト。
600点レベルでは、最後の方で時間切れになることが当たり前です。
だからこそ、不正解の原因が時間かどうかを見極める必要があります。
「時間さえあればとける」と思っていたのに時間無制限でも解けない場合、足りないのは時間ではなく英語力です。
内容と対策はこの表のとおり
時間制限あり (1回目) | 時間制限なし (2回目) | 対応 |
正解 | 正解 | 問題なし |
不正解 | 正解 | 問題をたくさん解いて、判断のスピードを上げる |
正解 | 不正解 | まぐれ当たりなので要復習 |
不正解 | 不正解 | 知識不足なので要復習 |
体系的にTOEICを学ぶならスタディサプリ

ここまで様々な教材や勉強法を紹介してきました。
が、もしあなたが
- お金をかけてでも、体系的に便利に学びたい。
- 少しでも速くスコアアップしたい
と考えるならリクルートが提供する英語学習サービススタディサプリ ENGLISH
がおすすめです。
今まで書いてきたような
- 単語学習
- 文法学習
- リスニング学習
がひとつのサービスでまとめて体系的に学べるからです。
スタディサプリはTOEIC勉強が続く英語学習アプリ
私も実際にスタディサプリを使ってみました。
アプリを使ったところで、自分が頑張らなければいけないという事実は変わりません。
しかし、
- 動画講義を順々に追っていくことで体系的に学べる
- 勉強時間が記録され、積み上げた勉強量が可視化される
- 間違えた問題をピックアップして復習できる
- 1分クイズや単語など短い時間でもすぐに取り組める問題がある
などと、痒い所に手が届く仕組みがあります。
ちょっとした不便さ、面倒くささでも、積み重なって大きくなると、挫折に繋がる原因になります。
そのハードルを下げるという意味で、内容を考えたり、間違えた問題を選んだりという手間をやってくれるスタディサプリ学習はおすすめ。
スタディサプリのデメリットは月額料金
スタディサプリの一番のネックは月額料金がかかるということ。
スタディサプリ ENGLISH | スタディサプリENGLISH パーソナルコーチプラン | |
月額 | 3,278円 | 6,234円 (3ヶ月:74,800円) |
スタイル | アプリで自主学習 | 自主学習 + パーソナルコーチ |
これは毎日しっかり取り組んでも1回もアプリを開かなくても変わりません
なので何ヶ月も長く時間をかけてやりたいなら、自分で教材を買って取り組んだ方がいいでしょう。スタディサプリではコスパが悪いです。
それでも短期集中で目標スコアをクリアしたい。そのためには期間限定でお金を払える!というなら、スタディサプリはかなりお得な選択肢です。
もしどんなものか気になる場合は、最初の7日間は無料でお試しできますので、実際に問題を解いたり講義動画をチェックしてみてください。
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まとめ:TOEIC で600点を取るための勉強法
- まずは中学英語を復習する
- 英単語力は頻出の600点レベルから覚える
- 文法の問題集を1冊解く
- TOEIC のテクニック本を一冊は読んでおく
- 公式問題集一冊やる
- スタディサプリなら、1つのアプリでまとめて学習できる
やり直し英語全体のロードマップを知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓
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