英語を使って働きたい!40歳ワーママの外資転職体験記

少し前のわたしは、こーんなことを思っていました。

今年でもう40歳。
シングルマザーだけど、キャリアも諦めたくない
年収もあげたいし、リモートワークも。
あと、やっぱり英語!英語を使う仕事がしたい
そしてこの度、人生2回目の転職でキャリアチェンジ。
「人手不足のこの時代、転職に年齢なんて関係ない」という言葉は聞きつつ、データがそれを証明していることも確認しつつ、やっぱり年齢的にちょっと不安。

シングルマザーであることも雇う側から見たら、マイナスポイントかも。
現職にも大きな不満はないのに、転職するべきなのかな…。
そんな思いも抱えながら、やってみた転職活動。
蓋を開けてみたら意外と求人数はあり、まだまだチャンスはあると実感。そして、ご縁のあった会社に転職することになりました。
この経験を通じ、同じような環境や境遇で迷われている方へ、何かお役にたてればと体験談を投稿します。
40歳ワーママ 転職活動の概要

まず、転職活動時の私のスペックはこんな感じ
- 今年で40歳
- シングルマザー(親別居のため、何かあったら自分が対応)
- 職種:マーケティング
- 方向性:同業界/同職種
はじめる前から特に、年齢とひとり親というところがネックになるかなと思っていました。
転職活動で大切にしていたこと
一方、転職で叶えたかった事は、時間 & キャリア & 英語環境 & お金。(後ほど詳しく書きます)
今回の転職では、これらの転職の軸をかなえる転職ができました。
転職活動の進め方は人それぞれですよね。私の場合、大事にしていたことはこちらです。
- 条件に合わない求人に応募しない
- 一度に3件以上応募しない
- 現職に残る可能性を常に持っておく
数を絞っていくということは、たくさんの応募をして集中的に活動するよりも、時間がかかりますよね。
でも、私にとっては転職活動時間よりも条件の方が大事で、条件に合わないなら転職する意味がない。と思っていました。

今の職場環境は恵まれているから、転職しても、しなくてもいい。
でも、転職でもっと環境が良くなったらいいなぁ…
という状況での転職活動だったので、気持ちの余裕はあったかもしれません。
だからこそ、転職をする必要がない時にこそ、転職活動をちょっと始めてみて、自分の市場価値をチェックすることは、すごく大切なんだと思いました

それで、もし、いい条件の内定がもらえたら転職すればいいんです。
このことに関しては、リベシティの両学長の動画が参考になります。
【あなたもしてる!?】転職活動で明らかになる勘違い11選
転職活動で実際にやったこと:準備編

前置きが長くなりましたが、実際に転職活動でやったことを具体的に書いていきます。
【転職活動でやったこと】
- 自己分析/転職軸確認
- エージェント登録
- 書類作成
- 応募求人の選定
- WEB試験対策
- 面接対策
- 進路決定
自己分析/転職軸確認
まずは、転職の目的(転職の軸)を固めるところからはじめました。

転職活動は選択の連続。
軸がしっかりしないと転職活動中に何がしたいのか分からず迷子になったり、最悪、転職後に後悔することになりかねません

転職の軸を決めるためにわたしがやったことは3つです。
- 価値観の見直し
- TCL分析
- 転職で叶えたいことの整理
仕事を含めた人生において、大切にしたいこととその優先度を考えるために、価値観マップを作っています。
そこで、ピックアップした転職で大切したい価値観はこちら:
- スキルが身につく仕事がしたい
- お金の不安を失くしたい
- 英語をつかう仕事で稼ぎたい
これらが実現できる転職がしたいと思いました。
価値観は人それぞれ。正解も不正解もありません。だからこそ自分自身で書きだして、考えることが必要になります。
TCL分析とは、自分が得意なことを書き出して、それをT・C・Lに分類し、得意を見つけていく手法。
有名なマーケッターの森岡毅さんが自己分析の手法として紹介しています。
書籍:苦しかったときの話をしようか (森岡毅)
「○○すること」といった自分の“好きなこと”を最低50個、動詞で書き出す(例:話す、考える、まとめるなど)
それをT・C・Lに分類して、つよみを見つけていく手法。
Thinking(考える力): 問題解決や意思決定に必要な思考力。
Communication(コミュニケーション力): 人間関係を築くためのコミュニケーション能力。
Leadership(リーダーシップ力): 集団を導くためのリーダーシップ能力。

私は、Thinking(考える力)が全体の73%と圧倒的に多かったです。
加えて、過去に行っていた、ストレングスファインダーでは、1位が「調和性」
リーダーシップは弱めですが、調和型でチーム内バランスをとるタイプなので、今実際にやっている
「データドリブン→戦略立案→プロジェクトリード」のマーケティング職が、割りと自分にはまっているのかなぁと思いました。
価値観マップや自分の得意を元に、転職で叶えたいことを書き出しました。
私が転職で叶えたいことは、端的に言うと、
時間 と キャリア と 英語環境 と お金
🐹多っ。
👩いいの!思うのは自由!ダメなら調整すればいいの(`・ω・´)!
具体的には以下のような希望でした
- 時間:リモートワーク (週3以上)
- キャリア:キャリアチェンジ(何でも屋→Expert)
- 英語環境:英語を使う仕事
- お金:年収は現職以上
実際には希望する条件はもう少し細かく、その理由や根拠を具体的に書いていきました。
理由次第では、それをクリアするための別の手段も検討できるようになるからです。
ちょっと面倒ではありますが、頭の中に置いておくだけでなく、きちんと言語化し書き出ししたのは良かったです。
実際に転職活動をする最中も迷いが少なくなります。

活動をしていく中で、価値観が変化したら、また書き直してもいい。
そんな気持ちで書いていました
転職エージェント登録
次はエージェントの登録。現代の転職活動にエージェントさんとの二人三脚は必須だと思っています。
私は、まずスカウトサービスのビズリーチに登録し、そこでのスカウトや友達の評判を聞き、中から転職エージェントに登録しました。
スカウトサービス:ビズリーチ
転職エージェント:パソナキャリア、Ranstard、エンワールド・ジャパン
外資系を中心に受けていたので、外資に強いエージェントが中心。
最終的には、担当さんが良かったのと紹介求人も多かったパソナキャリアに絞って活動していきました。

パソナの担当さんは、これまでのエージェントさんの中で一番良かったです!
転職エージェントの利用は必須ですが、あまり増やしすぎないように注意しましょう。
自分の体は1つしかなく、仕事をしながらの転職活動は時間も限られていますよね。
複数エージェントをかけもちしていると、面接日程の調整なども大変になってきます。
ただ、同じ企業からの求人がかなり時間差で届いたり、内容が若干違っていたりと、情報比較の意味では良かったかもしれません。
応募書類作成
並行して応募書類も作成していきました。
- 履歴書
- 職務経歴書(日本語)
- 履歴書&職務経歴書(英語)
応募書類は、エージェントのサイトにある一般的な様式のもので記載しました。

手書きで書く必要はなく、Wordで作成し、PDF化して提出しました。
英語の職務経歴書は、ネットのサンプルを元に自分なりに英語で書いた後、ChatGPTを使って仕上げていきました。
不自然な表現になっていないかを聞いたり、言い換え文章を複数提案してもらったり、ChatGPTは本当に便利です。
もちろん、ChatGPTは日本語での表現の添削にも使えると思いますので、活用していきましょう。

書類を作ったら、転職エージェントさんに添削をお願いしました。
どのくらい丁寧にアドバイスをくれるのかは担当さんに寄りますが、転職のプロの視点は参考になりました。
- 冗長になっていないか
- 抽象的になっていないか
- 企業の求める部分とアピールがずれていないか
スカウトサービスやエージェント登録時は自分で書くしかないですが、企業の求人に応募前に、一度は添削をお願いしましょう。
とはいえ、エージェントさんも複数案件を抱えているはずなので、提出してただ待つのではなく、「応募前に添削してほしい」としっかり伝えることが大事です。

でないと、そのまま企業に提出されてしまうなんてこともあり得ます。
エージェントさんに出すのがちょっと…という方は、ココナラなどのスキルシェアでの相談を使うのも一つの手です。
私も転職活動のかなり最初の段階で、スキルシェアで転職相談をしました。その時に方向性だけでなく、作りかけだった職務経歴書についてもアドバイスいただきました。
年齢の割に書類通過率が高かった(6割)のは、エージェントさんとスキルシェアのおかげだと思っています。
応募する求人の選定
エージェントに登録すると、たくさん求人が紹介されてきます。
自分の希望する条件に合うものだけでなく、自分の経歴やスキルから通りそうだと思われた求人がたくさん来ます。

紹介されるものをすべて応募していたら、いくら時間があっても足りません
ですので、まずここをふるいにかけていきます。
基準は自分が考えた転職の軸にあっているかどうか。
私は求人票を、なんとなく見ていくのではなく、Excelで書き出して横ならびで比較しました。
そうすることにより、企業同士の条件も横並びで比較できます。
スプシに書き込んだ後は良い条件は水色・気になる条件は黄色などと色付けし、企業のHP、取り扱い商品、職務内容なども含めて、最終的に志望度のランク分けしていました。
A:応募する
B:応募検討中(Aランクがなくなったら考える)
C:悩み中
D:応募しない
ランクには自分がそのランク付けをした理由も記載。ある意味選ばなかった理由も、自分の転職の軸になるからです。
もちろん、保留にした結果、求人がクローズしてしまうこともありましたが、それはそれでご縁かなと思っていました。
ポイントは相対的に比較して選ぶのではなく、転職の軸と見比べて、

条件が合わなければ1つも応募しない
というやり方にしていたこと。
転職活動をしていると、内定獲得が目標と錯覚してしまいがち。でも、転職はあくまで手段で、その先で自分の求める働き方を実現することが、転職の本当の目的ですよね。
なので、そこは気にしながら、やっていました。

ただ、あまりにも条件が合わない場合、エージェントさんと相談し、軸を見直すこともありました。
転職の軸の見直し
私の場合、軸の見直しをしたのは「勤務地」です。家の近くがよかったのですが、収入面を求めるとやはり都内の求人ばかり。
そこは

リモートワークできるという前提なら、オフィスは都内でもいいかな…
と緩和しました。
これにより、グッっと応募できる求人の選択肢が広がりました。
転職活動で実際にやったこと:応募・面接編
WEB試験対策(SPI)
WEB試験は対策なしでもいいという声もあります。でも私は対策に時間を使いました。
あくまで参考という企業が多いですが、適性試験で明確に足切りを言われた企業もありました。
書類は通過し、一次面接の日程も決まっているけれど、

試験で一定基準に達していなかったら面接は行われません。なので、面接の1週間前までに試験を完了させてください
WEB試験は「答えのある問題」です。
解き方のパターンもあり、知ってる/知らない、慣れている/慣れていないだけで得点率が変わってしまいます。

せっかくの面接のチャンスがあるのに、やればできるWEB試験が原因でできないなんて、もったいなくないですか?
というわけで、転職活動と並行してですが、本とyoutubeで2週間ほど勉強しました。

使ったのはこちら
通勤中は言語問題を中心にアプリで練習
バスタイムはイヤホン持ち込んで、耳で覚える系の言語や一般常識の動画を聞いてましたね
短期の対策でしたが、ノー勉強の時より、だいぶ得点率は改善していたと思います。

久しぶりにお勉強っぽいことをして、ちょっとした脳トレにもなりました(簿記とはまた違う感じ)
面接対策
それから面接対策。当たり前ですが、よくある質問などは準備・練習をしておきます。
企業のホームページやSNSを確認し、逆質問も5個くらいは考えておきましょう。
英語面接の場合は、言い慣れている英語でよくある質問の回答を準備します。
AIが作ったキレイなビジネス英語を覚えようとすると、本番で飛びます

私の場合、逆質問が全部英語で、事前に考えていた逆質問はすっかりどこかに飛びました
職務内容/必須スキルに対するアピール
面接対策でもう1つ私がやったのが、求人票を元に回答を準備すること。
企業がどんな人が欲しいのかは、基本的に求人票に書いてあります。(職務内容、必須スキル、求める人物像など)
ですので、自分がそれを満たしているということをお話するため、回答を準備しておきます。
👩具体的な数字を入れた回答を準備しておくと説得力が増します。

具体的にはこんな感じ↓
例「職務内容:製品戦略の策定、営業部門のトレーニング」
などとあったら、
👩XXX製品の販促の件を話そう
〇〇〇機能を売り出す戦略を提案し、実施したこと
競合製品比較やデモも含めた資料を作成したこと
営業への製品トレーニングを〇〇回実施+フォローアップ
同年対象製品の売上〇〇%増加に貢献した。
そういうことを年に何件くらい実施してた
などなど。
最後の売上何%アップまでは一気に言わずに
「それでどのくらい効果があったんですか?」
というツッコミの隙を作っておいてもいいですね
これを、すべての職務内容と必須条件に対し、準備しました。
数字はいろいろなパターンがあります。改善率、継続率、マネジメント人数、獲得案件数、エラー率低下 etc
お金だけでなく、環境やESGなどの施策もありますよね。
その場でぱっと思い出すのは難しいので、事前にざっくりまとめておきましょう。
職種と数字が結びつかない場合、ChatGPTなどを活用するのも手です。
とはいえ、いちいち受ける企業に対して全部回答を作る必要はありません。

求人票を元に考えるとはいえ、同業種・同職種では似たようなスキルを求められることが多いので、しっかり準備しておくとかなり使いまわしできます。
内容も、ポイントと数字をメモ書きして置くくらいで十分です。
答えられればいいので。
なお、求人条件を100%満たしているなんてことは、あまりありません。
その場合、「近い仕事をやっていたので、これを応用できます」など、返しを用意しておくといいですね

仕事を抽象化していくと、結構共通することも多いものです。
模擬面接のススメ
エージェントで模擬面接の機会がある場合、ぜひ、やっておきましょう
私も、

正直恥ずかしいから嫌だな~
という気持ちもあったのですが、面接は場数も大事ですし、率直なフィードバックをもらえます。
オンラインの場合、音質やカメラうつり、ソフトの操作などの練習にもなります。
日頃オンライン会議ツールなどを使い慣れていない人は特に、練習も兼ねて活用していきましょう。
こちらも、エージェントさんが嫌な方は、リベシティスキルマーケットも検討してもいいかもしれません。
面接終了後のフォローアップ
面接が終わったら、どんな雰囲気だったか、どんな質問されたかをエージェントさんに報告します。
企業さんの感触を探ってもらえますし、上手く伝えきれなかった希望を伝えてもらえることもあります。
もしも、面接に通らなかったという連絡を受けた場合は、できるだけ理由も聞いておきましょう。
同じ不採用でも理由は様々
- 求める職種に対して経験不足
- 他の人材と比較して相対的に判断
- 残業なしの希望は不可
- カルチャーが合わなそう、etc
どうしようもないことは割り切り、改善できそうなことはしていきます(数字をしっかり準備するなど)

こうやって繰り返すと転職活動を通じて、自分自身もレベルアップしてるなぁと感じました。
進路決定
内定が出たら、最終的に進路を決定します。つまりどの会社に行くか、あるいはどこにも行かないか。
この時点で納得がいっていなければ、まだ転職活動を続けてもOK。
私は内定が出た会社の志望度が高かったので、途中まで進んでいたところは辞退でお願いし、転職する or 現職に残る の検討をしました。
両者のメリット・デメリットの比較をかなり時間をかけて行い、最終的には転職することに決めました。

正直、条件だけで単純比較したら、6:4くらいで現職に残るほうが優勢だったんです。
現職では…
- リモート含めかなり融通が利く働き方ができていた
- すでに積み上げた社内/顧客の信頼貯金があった
- 年数回、海外出張の機会があった
- 新しいビジネス立上げに関わるPJも動き始めていた
- 年収も同年代では多い方だった
- 通勤時間も現職の方が短くて済んだ
これらに加え、ただでさえ、人間は慣れた環境を変えたくないものです。
それでも私は最終的には、転職を選びました。
理由は、結局

今、チャレンジしなかったら、後悔する。そして、また半年後くらいに転職したくなる
と思ったんです。
もしも、合わなかったらもう1回転職活動をすればいい。というBプランも考えたうえで、迷ったらGO!🔥の精神でしたね。
結果、この先はわかりませんが、今のところ後悔はしていません。
今後、また転職活動をするとなっても、現職に残っていたままよりもキャリア戦闘力は上がっていきそうです。
(外資系なので、事業撤退やM&Aに伴う強制転職活動イベントがいつ発生するかは分かりません。できれば自分のタイミングでやりたい・苦笑)
まとめ:40歳のシングルマザーでも年収アップの転職はできた
ここまで、私の転職活動で実際にやってきたことを書いてきました。
✅条件優先で応募をしぼり、1つ1つに時間をかける
✅転職エージェントを活用する
少数集中で焦らずやっていけたことが、結果的に良かったのかなと思いました。
その結果、転職の軸として叶えたかったことを、無事にかなえることができました。
- 時間:リモートワーク (週3以上)
- キャリア:キャリアチェンジ(何でも屋→Expert)
- 英語環境:英語を使う仕事
- お金:年収は現職以上
今回の転職を振り返ると、以前の転職後に書いた「ワーキングマザーが転職で後悔しないためにやること」の記事を実行できたなーって改めて思いました。

こどもがいるからこそ、どちらも大切にできるよう、慎重に、でも、確実に行動する。
これを読んでくれたあなたの転職活動がうまくいきますことを、心より願っております(◍′◡‵◍)
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